童謡シリーズ⑥   「雪」

  「♪雪や (   )  あられや (   )  降っては降ってはずんずん積もる♪」
 
 皆さんどのように歌っていますか? 
 『こんこん』 と歌っていませんか?
 正解は 『こんこ』 です。
 
 ところで、 「こんこ」 とは、 何なのでしょう。辞書でひいてみると、 「雪やあられが盛んにふってくるさま」 とあります。
 しかし、 国文学者の池田彌三郎さんは、「こうこ=来い」の意味で、どんどん降って来いと呼びかけていると説明しているのです。
 ではいつのまに、 「こんこん」 と歌われるようになったのでしょう。 「こんこ=来い」 の意味を理解する人が少なくなったことがあるかもしれません。  
 また、 次から次へと水が湧いてくる様子の「滾々(こんこん」や、 深く 「昏々 (こんこん)」 と眠るなどという言葉が、
絶えず雪が降り続くイメージと重なって雪が降る様も「こんこん」と言うようになったのかもしれません。
「こんこん」 を辞書でひいてみると、1. 狐の鳴き声、 2. 咳の音、 3. 堅い物をたたく音、そして4番目に4. 雪やあられなどの降るさま、 と出てきます。 
 実は、 4番目の意味は最後に出来たもので、 童謡「雪」をこんこんと歌ってしまったことが原因で定着し、 辞書にも載ったのではないか、 考えられています。
 他にも、 勘違いをして覚えてしまい、 歌っている曲などありませんか? 
 身近で歌いなれている曲ほど、 案外勘違いをしているものなのかもしれません。
 
  「♪や~ま~も野原もわ~たぼ~しかぶり♪」

 この綿帽子は日本のお嫁さんが結婚式の時に被る白いあの綿帽子のことで、 雪をお嫁さんの綺麗さ美しさに例えてあるんだそうです。

                        二宮 一朗

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