みなさんは、この歌を知っていますか?この歌は、「ほたるこい」という江戸時代から親しまれている童謡で、ホタル狩りのときに歌われていたそうです。
初夏の夕暮れ、川辺や水田でにわかに点灯を始めるホタルと、それを捕まえようとする子どもたちの姿が思い起こされ、郷愁の念を呼び起こしてくれる歌の一つに挙げられるでしょう。
さて、このホタルについて、みなさんはどの程度ご存じでしょうか?日本で「ホタル」というと、ゲンジボタルやヘイケボタルのことを指しますが、日本には40種類以上、世界には約2,000種類ものホタルが知られています。ほとんどの種類は、卵、幼虫、蛹、成虫と一生を陸地で生活しており、ゲンジボタルやヘイケボタルのように幼虫期を水中で生活する種類は、世界でたったの5種類しか知られていません。実は、私たちが最も見慣れているホタルは世界的に非常に変わった種類でもあるのです。
古来から私たちの心に浸透し、また世界的に珍しい生活環を持つゲンジボタルとヘイケボタルですが、見掛ける機会はずいぶんと減ってしまいました。身近な存在であったホタルの生息場所は環境の悪化などにより狭められていきました。
しかし近年、この事実に気づいた人たちが、ホタルを守るために様々な活動を始めています。生息地の保全や再生、創出の他、餌となるカワニナの養殖や飼育した幼虫の放流などを行い、初夏の夕暮れ時には観察会などを催して、私たちの目を楽しませ、同時に自然の大切さを学ばせてくれます。このような動きは全国に広まっています。ホタルを守ることは、自然環境を守ることにつながることから、ホタルは自然保護の象徴になってきているようです。
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